SNSは情報収集や営業活動に非常に便利ですが、反面、個人情報の漏洩等のリスクも存在します。
オンサイトワーク業界で働くワーカーの皆さんに、SNSの利用にあたって知っておいてほしい5つのリスクをまとめました。
1. 機密情報の漏洩
作業のため訪問した企業名、作業内容、設置機器、ネットワーク構成、現場写真などをSNSでうっかり投稿してしまうと、顧客の機密情報が漏れる危険があります。
例えば「今日〇〇社さんでサーバーリプレースでした!」などの投稿は、業務内容や取引先情報の漏洩につながります。
SNSを広告や営業PR代わりに使用することが多いとは思いますが、上記のような投稿は機密情報漏洩への意識の低さを露呈することとなり、かえって逆効果です。
2. 物理的なセキュリティリスク
オンサイト作業現場の写真や、建物の出入り口・入退室方法などをSNSにアップすると、不正侵入や盗難の手助けになることがあります。
例えば入館証やセキュリティカードを撮影した写真の投稿です。
不正行為を企てている者を助長する行為は厳禁です。
3. 標的型攻撃(ソーシャルエンジニアリング)
投稿内容から、どの企業にどのタイミングで誰が訪問しているかが推測され、標的型メールやなりすまし詐欺のヒントを与える場合があります。
「明日はA社に行きます!」と予告することで、第三者があなたになりすまし、A社に不審な連絡をするリスクがあります。
4. 企業ブランド・信頼の毀損
不用意な投稿(顧客や同業他社、あるいは現場への不平不満など)が広まり、取引先や自身の信頼低下に直結する場合もあります。
5. 個人情報・プライバシーの流出
ワーカー自身や同僚の顔・名札・車のナンバーなど、個人情報が特定される投稿もリスクです。
取引先、訪問先の方の個人情報だけでなく、自分自身や身近な方の個人情報も悪用されないよう注意が必要です。
まとめ・対策
SNSをきっかけにクライアントの目にとまり、新しい仕事に繋がるというようなケースはあるかもしれません。
ただ、その投稿内容が機密情報への配慮がなく、取引先へのネガティブな内容ばかりであれば、当然「このワーカーに仕事を頼んでみよう」とはなりません。
SNSを活用する場合には、以下を踏まえ、十分な配慮のもとに行いましょう。
- 現場写真や顧客名、業務内容は原則SNS投稿禁止と認識する。
- SNSで仕事のことを話す際は「どこで、何を、誰と」を絶対に特定されないよう注意。
- 写真や投稿内容をよく確認し、個人・顧客情報が写り込んでいないかを徹底する。
- 秘密保持契約やSNS利用ガイドラインの記載を順守する。